最高のストレッチ誕生の経緯を少し書かせて頂きます。
スポーツでは技術の習得にとても時間がかかり「才能」「センス」という言葉で片づけられパフォーマンスの向上には何が必要かという部分が曖昧なままにされてきたように感じます。
私自身スポーツというのは練習すればするほど上達していくものだと信じていました。しかし実際には練習のしすぎで腰椎椎間板ヘルニア、グローインペインシンドローム(鼠径部痛症候群)、恥骨結合炎、足関節前距腓靭帯断裂など多くの怪我に直面してきました。
私は、サッカーという競技が大好きでしたが、身体を自由に動かせない、動けば怪我につながるループに陥りサッカーを続けることができなくなりました。
「自分のように怪我で苦しむ人達をみたくない!」
その想いで上京しスポーツトレーナーの道を志しました。専門学校に入学し、在学中は様々なトレーニングやエクササイズを行い自分の身体を使って研究しました。運動に関する書籍雑誌や DVD もたくさん見ました。多くの文献を読み、ありとあらゆる技術の勉強会やセミナーにも参加しました。
そして試行錯誤していく中である法則がわかりました。
楽に関節へ負担なく動けるためには
・体幹ボールを操る
ということです。
体幹ボールとは体幹を、『胸ボール』『骨盤ボール』と名付け、胴体を2個の大きなボールに例えた造語となります。歩いたり、走ったりするためには胸ボール(胸郭)と骨盤ボール(骨盤)が、それぞれの局面で、前へ傾く=前傾=前回転したり、後ろへ傾く=後傾=後回転したり、上下へ動く=上下回転などする必要があります。
要は2つの胸・骨盤ボールをスムーズに転がして、そもそも“動かせる”ように慣らすことが必要となります。多くの方は、体幹ボールの操作に偏りがあり、もしくは、どちらかの方向へ動かない状態に陥っているため、これを整えることが必要となります。「※⑴図参照 体幹ボール=胸ボール+骨盤ボール回転の図「前傾後傾 前後回転」「上回転 側屈」
同じ特定の動きばかりを続ければ関節に負荷がかかり関節痛になったり怪我をしたりしてしまい、姿勢が崩れ、さらなる痛みを引き起こし、太りやすい身体になることに気づいたのです。
関節の痛みにくい身体づくりができ、姿勢もよくなり、やせられ、強くなる。それが最高のストレッチです。